最近の悩み

昭和最後の年に生まれた私は、今年で28歳になる。

世の中の私以上の年齢の女性は皆、この孤独な道を通ってきたのだろうか。

 

30歳を数年後に控え、結婚と出産そして仕事と、なんだか全てから「お前はどうするんだ」と選択を迫られているような気持ちになる。世間からは「もういい大人」と見られ、10代や20代を駆け出したばかりからは「ヤバい」年齢と表される。アラサー女子の存在は煽りの対象、恰好のビジネスの標的にもなる。

 

20代後半で女性は一旦死ぬのではないか。多くの女性が悩み、そんな迷いと決別をし、自分が決めた自分になろうとする。このときに今まで付き合ってきた友人と急に気が合わなくなったり、他人からの心無い一言に必要以上に傷つき苛立ってしまうことは仕方のないこと。みんな自分の選択が正しいと思うのに必死なのだ。

 

私は少し疎遠になっている友達のことを「選択のジャンル」が似ている別の友人に相談した。「去っていく人のスペースに新しく最適な人が来る」なんともあっぱれな回答だった。確かに世の中そうやってバランスが保たれているのかもしれない。しかしネット社会がたまに私の古傷をつつく。そこで私はやっぱり寂しいんだと気づく。その子の穴はその子にしか埋められない。

 

どうすればいいんだろう。そこでつまるところ私も彼女も女性なのだと思うことにした。もちろん私は男性ではないから、彼らの嫉妬心や派閥争い、浪漫諸々を身をもって体験することはできない。しかし女性なら分かる。この年代特有の焦燥感は痛いほど理解ができる。それでいいじゃないか。これから別の時間を過ごすのだから、価値観に違いが生じて当たり前。

 

もし一緒に時間を過ごすことがあれば、何年か前に同じことで泣いたり笑ったりしたことを思い出せばいい。変に自分の経験を誇示するより、ただの阿呆になって「それでいいじゃん」と適当になればいいのだ。そして変わらない根本を、互いに見つけられたらいいなと思う。

 

昔からの友人こそ大事にできる大らかさを持っていたい。